CASE

内科検査

内視鏡検査の特徴について

内視鏡検査および治療の最大の特徴は、チューブの先に埋め込んだレンズを通した画像により生体内の粘膜表面を肉眼的に観察でき、外科手術に比べてとても低侵襲に消化管の検査・処置をおこなえることです。動物と飼い主様の負担が少なくすむ「優しい」医療であるといえます。検査部位は上部消化管(食道、胃、十二指腸の一部)、下部消化管(直腸から結腸)、および上部呼吸器(喉咽頭、気管、気管支入り口)です。

若年齢の犬猫で起こることが多い異物の誤飲では、大きさや形によっては開腹手術をすることなしに胃内異物の摘出が可能です。また、粘膜面の細胞を採取することにより、胃炎、腸炎、特殊な腸炎、消化管腫瘍、気道の炎症や腫瘍などの診断も可能です。

※内視鏡検査(胃・大腸カメラ)は麻酔下にて検査を行います。

 

消化管内異物の場合

動物は時として食べ物でないもの(異物)を飲み込んでしまうことがあります。これらは嘔吐や下痢の原因になったり、腸閉塞をひきおこして命にかかわる場合もあります。内視鏡検査は主に食道や胃の中にある異物を確認し、多くの場合はそのまま摘出することができます。

 

 

例えば胃の中にある異物の場合、吐かせる処置をしても出てこない時には開腹手術で異物を摘出しなければなりません。手術後は通常3日~7日の入院が必要になります。しかし内視鏡で異物が摘出できた場合には、開腹手術をする必要はなく、当日~2日で退院することができます。

 

消化管内異物の例

人形、ぬいぐるみ、スチック片、種、竹串、ボール、キャップ、ペットシーツ、靴下、タオル、輪ゴム・ボタン、鳥の骨、縫い針、ひもなど

 

生検検査の場合

慢性の嘔吐や下痢、血便などで消化管に問題がありそうな時、内視鏡検査をおこないます。食道・胃・十二指腸の上部消化管や結腸・直腸の下部消化管の粘膜を観察し、必要に応じて生検(小さい組織をとること)をすることができます。この組織を病理検査することによって、がんや慢性腸疾患を診断することができます。

内視鏡で診断できる疾患の例

食道狭窄、食道内異物、慢性胃炎、胃ポリープ、胃潰瘍、胃腺癌、消化器型リンパ腫、胃内異物、炎症性腸疾患(IBD)、消化器型リンパ腫、リンパ管拡張症、小腸腺癌、十二指腸潰瘍、十二指腸内異物、炎症性腸疾患(IBD)、消化器型リンパ腫、大腸腺癌、結腸直腸炎症性ポリープ

 

IBDの十二指腸

 

生検しているところ