内科診療外科診療軟部外科
眼瞼内反症
猫の眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)とは、まぶたが内側(眼球側)に巻き込まれてしまう状態です。これにより、まつ毛や皮膚が目の表面を刺激し、痛み・炎症・角膜潰瘍などの深刻な目のトラブルを引き起こします。
<主な症状>
・頻繁に目をこする・こすりたがる
・目やにが多い、涙が多い(流涙)
・目を細めている・眩しそうにしている
・角膜の濁りや傷(重症化した場合)
・結膜炎や角膜炎の慢性化
<原因>
・先天性:特にペルシャやヒマラヤンなどの短頭種に多い。
・後天性:外傷や慢性の炎症、皮膚のたるみなどにより起こることもあります。
<放置するとどうなる?>
放置すると角膜潰瘍や視力障害につながることもあるため、早期の診断・治療が非常に大切です。
<治療法>
・軽度の場合:点眼薬(抗炎症薬・抗生物質・人工涙液)で炎症や痛みを軽減
・重度の場合:外科手術が必要(皮膚を一部切除し、まぶたの向きを修正)
↓↓手術写真があります。
術前
術後