胃拡張・胃捻転症候群|知立市・刈谷市・豊田市・安城市の夜間診療可な動物病院

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軟部外科

胃拡張・胃捻転症候群

軟部外科 2016年10月19日

この病気は中高齢の胸の深い大型犬に発生しやすいとされています。

ただしミニチュアダックスフンドやウェルシュコーギーなどの発生も確認されています。

またゴールデンレトリバーやバーニーズ・マウンテン・ドッグにおいては3歳齢での発症も確認されていることから、好発犬種といえます。

<症状>

お腹が張っている

吐きそうで吐けない

ぐったりしている

粘膜が白い     など

<原因>

明らかな原因は不明とされますが、多量の食事を急激に食べたり、食事直後の急激な運動、ストレスなどの関与が検討されています。

<診断>

身体検査所見(腹部膨隆)、臨床症状(空吐きなど)、レントゲン検査が必要となります。胃捻転に特徴的な“捻転ライン”を見つけることで診断されます。

初期の症状を示す症例のレントゲン写真です。

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治療

・致死的な合併症となるショックと感染症に対する治療:抗生剤、輸液


・拡張した胃の減圧:胃穿刺、経口胃チューブ挿入による減圧術・胃洗浄


・胃捻転の整復、障害を受けた臓器の除去、摘出:全身麻酔下による開腹術


・胃捻転の防止:胃壁固定術の選択(チューブ胃造瘻術、切開胃腹壁固定術、ベルトループ胃腹壁固定術、肋骨周囲胃腹壁固定術)


※本疾患においては、治療が実施された場合であっても、その死亡率は、15%~68%といわれる疾患です。無事に手術を終わっても、最初の7日間での死亡率が29.8%、3年間での再発率が3.3~10.6%とも言われています。死亡率を高める因子として、術前における不整脈の出現、胃壁の壊死、ショック状態、脾臓捻転の併発などがあげられています。


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ベルトループ胃-腹壁固定術を行った写真


予防

手術目的は、胃の減圧および捻転を防止することです。ガスによる胃の拡張そのものの、本質的な原因は不明であることから、術後も胃拡張に対する注意深い経過観察が重要となります。特に、術後すぐに胃拡張が生じてしまうと、強力な拡張力によって胃壁の固定部位が引き裂かれ、捻転の再発や胃穿孔が再発してしまいます。胃拡張に対する予防策として、有用性が証明されているデータはないものの、以下の点に留意することが重要と考えられます。


・食後4~5時間は運動をさせないこと。


・食事中、食後とも精神的にリラックスした状態を保つこと。


・1回の食事が多くならないように、1日量を3~4回に分けて行うこと。


・消化の良いフードを選択すること。


・食べ易い形状の食器を選択すること。


・症状に合わせて、食事とともにガス抜き剤などを使用すること。


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