CASE

内分泌疾患内科診療

内分泌疾患に対する各種検査

脳下垂体、副腎、甲状腺、膵臓、性腺(精巣や卵巣)などから分泌される”ホルモン”の合成、分泌、代謝あるいはその作用異常によって引き起こされる病気です。

ホルモンは体内、外界からの変化に対応して体液量やミネラルバランスなど体内の環境を一定に保ち、また成長や代謝を調整する働きを担っています。

 

症状

・おしっこの量が増えてきて水をよく飲むようになった

・毛が抜けてうすくなってきた

・動きたがらなくなった

・食べるのに痩せてくる

・嘔吐や下痢 など

 

image001ホルモン疾患における脱毛

 

検査

 

1、血液検査

内分泌疾患が疑われた場合、その原因疾患や内分泌疾患を悪化させている基礎疾患がないかの精査を行います。 内分泌疾患においては、血球計算や血清、ミネラルバランスなど生化学検査に特徴的な変化がみられることが多く、適切な治療を行うためにも血液検査が必要となります。また、疾患によっては確定診断のため、ホルモン測定や負荷試験・刺激試験などを行います。

 

2、画像検査

レントゲン検査や超音波検査で内分泌異常を起こすような基礎疾患がないか、その原因となる臓器に異常がないか確認します。

また、副腎や、脳下垂体の異常が認められる場合にはCTやMRIを撮る場合もあります。

 

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副腎皮質機能亢進症のエコー画像:両側の副腎が腫大しています。

 

3、尿検査

多くの内分泌疾患では、多飲多尿の症状がみられこの場合は尿比重(尿の濃さ)の低下が認められます。また、糖尿病では尿中に糖が検出され、症状が進行すると血液中にケトンという脂肪の分解産物が増加します。このとき尿中にはケトン体が認められます(糖尿病性ケトアシドーシス)。この場合迅速な治療が必要となり、手遅れになると死に至ることもあります。このような体内での重篤な変化を見つけるためにも、尿検査は必要です。

 

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