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内科診療

消化器疾患に対する各種検査

消化器疾患 2016年06月27日

消化器とは、食道、胃、小腸、大腸、また、肝臓、胆嚢、膵臓なども消化器に含まれます。

そして消化器症状もまた多様です。

どの臓器に異常があるのか、各種検査によって診断し、適切な治療を行っていくことが重要となります。

 

主な消化器症状

食欲不振、よだれ、嘔吐、吐出、下痢、便の性状の変化(色、粘膜、血液の混入など)、便秘などがあります。

 

診療の流れ

1、問診

問診では動物の年齢、性別、今回の症状がいつから出ているのか、また、頻度はどの程度なのか、便や吐物の性状、消化器以外の症状、既往歴などを確認します。これによって、今回の症状が急性なのか慢性なのか、消化器のどの部位に障害があるのか、また、消化器以外の臓器に疾患がある可能性も判断します。

 

2、身体検査

身体検査では、体重減少や肥満や削痩の程度を判定するためにBCS(ボディ・コンディション・スコア)の評価、可視粘膜色の評価、脱水の評価をはじめ、口腔内の視診、体表リンパ節の触診、または腹部触診による腫瘤の有無、臓器の腫大や萎縮の有無、腸管内のガスや糞便の貯留の有無、腹部圧痛の有無などを確認します。また、腹部の聴診により、腸の蠕動音を聴取します。

 

各種検査

 

1、糞便検査

まず採取した便の色や形を確認します。

肉眼的に便の性状を確認した後、糞便を顕微鏡で直接見る方法と、寄生虫卵を浮かせて集める「浮遊法」を用いて検査をします。これらによって、細菌や寄生虫の感染の有無、消化不良の程度などを確認します。

 

2、血液検査

消化器疾患にも、血液検査で異常値を示すものがあります。

また、同じ「嘔吐」という症状でも、消化器疾患によるものなのか、他臓器の疾患によるものなのかを鑑別するために重要な検査となります。

 

3、単純X線検査

腹部臓器の形態異常や消化管内ガスや腹腔内遊離ガスの有無など、腹部全体の評価が可能です。

また、ものによっては異物や腫瘤の確認も可能です。

 

4、造影X線検査

バリウムなどの造影剤を使用して、異物や構造的異常がないか、また消化管の蠕動低下などを評価します。

 

image001胃内に種のようなものが認められます。

 

5、超音波検査

単純X線検査では、腸などの管腔臓器の内部構造までは評価することができません。

そこで、超音波検査によって、腫瘤や腹水の有無、各種臓器の内部構造などを評価します。また、消化管内異物や、消化管の蠕動運動も評価できます。

さらに、超音波検査と針吸引生検(FNA)を組み合わせて行うことで、腫瘤病変を構成する細胞を確認し、その原因を知ることができます。確実に病変の内部から採材でき、血管を傷つけるといった危険を回避することもできます。

 

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6、内視鏡検査

管腔臓器の内腔の状態(狭窄、腫瘤、異物など)を直接観察することができます。

上部消化管の検査では、口から内視鏡を挿入し、咽頭、食道、胃および十二指腸を観察できます。下部消化管の検査では、肛門から内視鏡を挿入し、直腸や結腸の評価が可能です。

さらに、異物がある場合には、鉗子を用いて取り除くことや、腫瘤や炎症がある場合にはその一部を採材し、病理組織学的検査に供することも可能です。

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十二指腸が肥厚していたため、生検鉗子で粘膜を採材しています。

胃内に異物が認められます。

 

PEGチューブ(胃瘻チューブ)

 

口腔内疾患などでごはんが食べれない子や、肝疾患などの病気の子は栄養支持が非常に大事で、食餌をとれないことが問題となります。以前はフードを強制給餌していましたが、猫の中には食餌に対して嫌悪感をいだき食餌を嫌ってしまうことがあります。

そこで胃瘻チューブを設置することによって安定した給餌と栄養管理が可能となります。

設置には、内視鏡を使い胃内部よりチューブを外部に出します。そのチューブを脇腹に固定しそこから食餌を給餌します。その際の傷は非常に小さく約数ミリです。

設置後のチューブ管理には、ネット包帯やオーダーメイドの洋服などを着ることで外からの見た目も気になりません。

当院での胃チューブは主に猫が多く、腫瘍疾患、肝疾患、口内炎、顔面骨折、巨大食道症など採食困難な疾患や栄養供給が病気を改善する場合に胃チューブを設置します。

オーナー様には十分な説明を行い、チューブの管理の仕方や食餌の投与法などをお教えし、在宅でのペットのケアを行っていただきます。

 

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脇腹からチューブが出ているところ。

洋服を着せてあげることでチューブが目立ちません。

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